京都の白味噌雑煮を見て「なるほど。上品で雅な世界だな」と思った。
ところが隣の奈良県へ来ると、また景色が変わる。
今度は、雑煮から餅を取り出して、きな粉をつけて食べるのである。
今度は、雑煮から餅を取り出して、きな粉をつけて食べるのである。
初見の感想
・・待って。一回整理したい。餅は雑煮に入っている。そこまでは分かる。しかしなぜ、餅を取り出して、きな粉をまぶす。
なぜそんなことになったのだろう。
どんなお雑煮?
奈良の雑煮は、白味噌仕立て・丸餅・大根・金時人参・里芋などが入ることが多い。ここまでは京都とも少し似ている。
しかし最大の特徴は、餅を食べる時に現れる。
餅が主役
奈良では、雑煮の餅を取り出し「砂糖入りのきな粉」をまぶして食べる地域がある。つまり、雑煮ときな粉餅が同時に存在する。
・・どう考えても忙しい。
しかし昔から続いている文化らしい。
なぜきな粉?
これも諸説ある。有名なのは、豊作への願い。
大豆から作られるきな粉は、五穀豊穣の象徴とも考えられていた。また、白味噌の甘みと、きな粉の香ばしさが相性良いという説もある。
理屈より、まず試してみたい。
京都と奈良
面白いことに、京都も奈良も白味噌雑煮。見た目は似ている。ところが京都は頭芋。奈良はきな粉。
隣同士なのに、雑煮は別の方向へ進化している。
雑煮旅的感想
出雲では小豆。石見では黒豆。香川ではあんこ。京都では頭芋。そして奈良では、きな粉が待っていた。調べるたびに思う。
雑煮は正月料理というより、その土地の「こうすると縁起がいい」を集めた料理なのかもしれない。
旅めしメモ
正直なところ、私はまだ試したことがない。でも、白味噌雑煮にきな粉餅。
出雲の小豆雑煮や、香川のあん餅雑煮を見てきた今なら、案外おいしいのかもしれない。
・・・いや、やっぱり少し怖い。
(甘いのとしょっぱいの、はっきりしないのがすごく苦手なのだ)

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