香川のあん餅雑煮を調べた後なので、京都の雑煮を見ても驚かない・・・と思っていた。
ところが甘かった。
京都の雑煮は、また別の意味で異世界だった。
京都の雑煮は、また別の意味で異世界だった。
見た目はとても上品
京都の雑煮は、白味噌仕立て・丸餅・頭芋(かしらいも:里芋の親玉みたいなもの)・大根・金時人参などが入ることが多い。色合いもやさしい。派手さはない。しかし、どこか品がある。
まるで着物を着て座っているような雑煮だ。
まるで着物を着て座っているような雑煮だ。
初見の感想
白い。とにかく白い。すまし汁文化で育った人間には、「これは味噌汁では?」という気持ちになる。
だが京都の人にとっては、これが正月の味らしい。
なぜ白味噌?
京都は昔の都。公家文化が栄えた土地でもある。白味噌は、米麹をたっぷり使った贅沢な味噌。昔は高価だった。だから正月という特別な日に使われた。
つまり京都の白味噌雑煮は、「ごちそう」だったのだ。
頭芋って何?
京都雑煮でよく登場するのが「頭芋」。里芋の仲間で、親芋の部分を食べる。名前の通り「人の上に立つ」という縁起を担いでいる。
正月らしい発想だなぁと思う。
香川と京都
面白いことに、香川も京都も白味噌雑煮。ところが印象は全く違う。
香川は「あんこ入り餅!?」という驚き。
京都は「なんか高そう」という驚き。
同じ白味噌でも、雑煮は全然別の顔をしている。
雑煮旅的感想
出雲は神様の国だった。石見は家族の記憶だった。香川はあんこだった。そして京都は、雅だった。
調べるほど、雑煮は料理というより、その土地の価値観そのものに見えてくる。
旅めしメモ
京都の雑煮は、派手な変化球ではない。けれど、一口ごとに「昔の都のお正月」が見えてくる気がする。
雑煮界にも、貴族は存在するらしい。

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